サガシリーズの懐かしいキャラクターたちが一堂に会するスマートフォン向けRPG『ロマンシング サガ リ・ユニバース(ロマサガRS)』。豪華なBGMとドット絵、そしてシリーズの魅力を詰め込んだ本作は、サービス開始当初から高い人気を誇っています。しかし、長期間の運営を経て、そのゲーム性や難易度調整について、プレイヤー間で意見が大きく分かれているのも事実です。この記事では、ユーザーの正直なレビューを元に、ロマサガRSの魅力的な点と、残念ながら「つまらない」と感じてしまうかもしれない点を徹底的にまとめて解説いたします。
ロマンシング サガ リ・ユニバースはどんなゲーム?
『ロマンシング サガ リ・ユニバース』は、サガシリーズのキャラクターが登場するスマートフォン向けRPGです。シリーズの魅力を継承しつつも、スマートフォンに合わせた育成や戦闘システムを搭載しています。物語の舞台となるのは、300年周期で発生する「ディスノミア」の脅威にさらされた世界です。
- サガシリーズのオールスターゲーム歴代サガシリーズのキャラクターがドット絵で登場し、夢のパーティーを組んでバトルできる点が最大の魅力です。懐かしいBGMも多数使用されており、サガファンにはたまらない構成となっています。
- 周回による地道な育成システムひたすらクエストを周回し、キャラクターの能力を上げていく「電子盆栽」とも呼ばれる育成システムが特徴です。地道な努力がキャラクターの強さに反映されるため、コツコツと遊ぶのが好きなプレイヤーに向いています。
- スタイルという独自システム同じキャラクターでも複数の「スタイル」が存在し、スタイルによって能力や技が大きく異なります。スタイルをコレクションし、強化していくことがゲームの核となる要素です。
このように、原作のキャラクターや音楽の良さを活かしつつ、アプリゲームとしてアレンジされているのが本作の基本的な特徴となります。ただし、その独自のゲーム性が、原作ファンとアプリユーザーの間で評価を分ける要因ともなっています。
ロマンシング サガ リ・ユニバースはここが面白い!
多くのプレイヤーが継続して楽しんでいるのは、主に「キャラクターへの愛着」と「手軽さ」という相反する要素のバランスによるものです。特にサガシリーズのファンにとって、その魅力は計り知れないでしょう。
- サガキャラを自由に編成できる喜びサガシリーズのほぼ全てのキャラクターを、好きなように組み合わせて戦える点が、ファンにとっては何物にも代えがたい魅力です。美しいイラストやドット絵、そしてキャラクター同士の掛け合いを楽しめるだけでも、プレイする価値があります。
- ジュエル(ガチャ石)配布が非常に太っ腹無課金プレイヤーでもジュエルが多く配布されるため、ガチャを引く機会に恵まれています。これにより、最新の強力なスタイルを比較的入手しやすく、無課金でも最前線に追いつきやすい環境であると言えるでしょう。
- 放置でも進められる周回システム記憶周回などでオート戦闘を活用し、キャラクターを育成できるため、時間がない人でも気軽に育成を進められる「放置ゲー」としての側面があります。忙しい中でも、毎日ログインして育成を継続したいというプレイヤーにとって大きなメリットです。
サービス開始から長期間経っているにも関わらず、ログインを続け、キャラクターを集めること自体を楽しんでいるユーザーが多くいます。サガの世界観とキャラクターを愛するプレイヤーにとっては、非常に楽しめるポイントが多い作品であることは間違いないでしょう。
ロマンシング サガ リ・ユニバースはここがダメ・つまらないかも
一方で、ゲームの「難易度インフレ」と「迷走するシステム」が、多くのユーザーにとって「つまらない」と感じる大きな原因となっています。特にシリーズ本来の魅力が失われているという批判は根強い意見です。
- インフレによるサガらしさの消失サガシリーズ本来の魅力である「工夫次第で格上を倒せる」という要素が、高火力な新スタイルありきのゴリ押しゲームに変貌しています。数ヶ月前のスタイルがすぐに戦力外になるほどのインフレが加速しており、ガチャ更新の早さも相まって、純粋なRPGとしての面白さが薄れているという声が多数見受けられます。
- 複雑化・改悪されるシステムUIの改悪や、魂レベル、大聖石の洞窟など、ライトユーザーの敷居をどんどん高くするような新要素の追加により、ゲームが迷走している印象を与えています。また、週刊イベントの難易度が高すぎ、オートで周回できなくなったなど、以前より快適さが失われているという意見も多いです。
- 同じキャラクターの多すぎるスタイル同キャラクターの別スタイルが多すぎて、どれが何の能力を持っているのかがわかりづらく、管理が非常に煩雑になっています。懐かしさから始めたファンも、この煩雑さで混乱し、楽しめなくなっている側面があるようです。
このゲームは、過去の名作への愛を「金儲けの道具にされた」と感じるユーザーもいるほど、課金とインフレのバランスに問題を抱えています。純粋にサガの骨太なゲーム性を期待すると、期待外れに終わってしまう可能性が高いと言えるでしょう。
まとめ
『ロマンシング サガ リ・ユニバース』は、サガシリーズのキャラクターと音楽という最高の土台を持ちながら、アプリゲームとしての運営方針によって評価が二分されている作品です。結論として、以下のようなユーザーにとっては強くおすすめできます。
- 【面白い】サガのキャラクターや音楽が好きで、ひたすら周回する行為自体が苦にならないプレイヤージュエル配布の多さもあり、好きなキャラクターを集めたり、ドット絵を鑑賞したりする「電子盆栽」として楽しむことができます。
- 【つまらない】昔ながらのサガの「戦略性」や「閃き」を期待しているプレイヤーインフレが激しく、最新のガチャキャラでのゴリ押しが基本となっているため、本来のサガの面白さはほとんど感じられないでしょう。
もしこれからプレイを始めるなら、サガの「思い出の破壊」とならないよう、あくまで「キャラクターコレクションゲーム」として割り切って遊ぶことを推奨します。まずはその魅力を確認するために、気軽にインストールしてみてはいかがでしょうか。
インフレ時代のゆるゆる生活 