「名もなき者の詩(うた)」というスマホゲームをご存知でしょうか。懐かしさを感じるドット絵と、壮大なファンタジー世界が魅力のRPGとして注目を集めています。「昔のゲームみたいで面白そう!」と感じる一方で、「よくある放置ゲーじゃないの?」「すぐ飽きそう」といった不安を持つ方もいるかもしれません。そこで今回は、実際にプレイしたユーザーの声やゲームシステムを分析し、このゲームが本当に面白いのか、それともつまらないのかを徹底的にまとめました。これから始めようか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
名もなき者の詩はどんなゲーム?
まずは、このゲームの基本的な内容について解説しましょう。一言で表すと、「懐かしいドット絵で楽しむ、手軽な放置系ファンタジーRPG」です。プレイヤーは神々に見捨てられた世界を救うため、様々な英雄たちと共に冒険を繰り広げます。
ゲームの主な特徴は以下の通りです。
- 美麗なドットグラフィック:スーパーファミコンやプレステ初期のRPGを彷彿とさせる、温かみのある2Dドット絵が採用されています。
- フルオートバトル:戦闘は基本的に自動で進むため、難しい操作は一切必要ありません。
- 放置で強くなる:アプリを閉じている間もキャラクターが戦い続け、経験値やアイテムを稼いでくれます。
- 北欧神話ベースの世界観:ヴァルキリーやオーディンといった、ファンタジー好きにはたまらないモチーフが多く登場します。
忙しい現代人でもスキマ時間で遊べるように設計されており、じっくり腰を据えてプレイするというよりは、毎日コツコツと成長を楽しむタイプのゲームシステムになっています。
名もなき者の詩はここが面白い!
実際にプレイしてみて「ここは素晴らしい!」と感じられるポイントは多数あります。特に評価が高いのは、以下の3点です。
1. 音楽とグラフィックのクオリティが高い
最大の魅力は、なんといっても「雰囲気の良さ」でしょう。BGMを担当しているのは、あの有名な『スターオーシャン』や『ヴァルキリープロファイル』などの楽曲を手掛けた桜庭統氏です。
そのため、音楽を聴くだけでも「王道RPGを遊んでいる」という高揚感が味わえます。さらに、細部まで描き込まれたドット絵がその音楽と見事にマッチしており、レトロゲーム世代にはたまらない没入感を提供してくれます。
2. 育成がとにかく楽でストレスフリー
多くのRPGで壁となる「レベル上げ」の苦労が、このゲームにはほとんどありません。「レベル共有システム」が採用されているからです。
- 主要な5人のキャラクターのレベルを上げると、他の所持キャラクターも自動的に同じレベルになります。
- 新しく手に入れたキャラクターを、即戦力としてパーティに組み込めます。
- 装備の付け替えなども簡略化されており、面倒な管理が不要です。
「新しいキャラを引いたけど、育てる素材がないから使えない」という悲しい事態が起きないのは、非常に大きなメリットといえます。
3. 配布が多く、無課金でもガチャが楽しめる
ガチャのシステムがかなり良心的である点も好評です。最高レアリティであるSSRキャラクターの排出率が高めに設定されているほか、ゲーム内イベントやログインボーナスでガチャチケットが大量に配布されます。
「10連ガチャでSSRが確定する」といった仕様や、特定の英雄がもらえるイベントも頻繁に開催されているため、無課金プレイヤーでも強力なパーティを組みやすい環境が整っています。
名もなき者の詩はここがダメ・つまらないかも
一方で、人によっては「つまらない」「合わない」と感じてしまう部分も確かに存在します。ネガティブな意見として多いポイントも正直にお伝えします。
1. ゲームとしての「深み」が足りない
良くも悪くも「放置ゲーム」であるため、アクション性や戦略性を深く追求したい人には物足りなさがあります。
- 戦闘は完全オートで、プレイヤーが介入できる要素が少ない。
- ダンジョン探索なども簡素化されており、冒険している感覚が薄い。
- 基本的に「戦力を上げて物理で殴る」という展開になりがち。
自分でキャラクターを動かして謎を解いたり、ギリギリのコマンドバトルを楽しんだりしたい場合、すぐに飽きてしまう可能性があります。
2. ストーリーが希薄
RPGといえば重厚な物語を期待する方も多いですが、本作のストーリーはややあっさりしています。
「次はどうなるんだろう?」とワクワクするようなドラマチックな展開は少なく、淡々とステージを進行させるための味付け程度に感じることもあります。世界観やキャラ設定が良いだけに、物語への没入感を重視するプレイヤーからは「もったいない」という声も聞かれます。
3. 広告と実際のゲーム内容にギャップがある
SNSなどで流れる広告を見て始めると、違和感を覚えるかもしれません。広告では派手なアクションや別のゲームのような映像が使われていることがありますが、実際は静かな放置RPGです。
また、日本語のボイスに違和感がある(翻訳調である、声優の演技が合っていない)という指摘もあり、細かな部分での「作り込みの甘さ」が気になる人もいるでしょう。
まとめ
ここまで「名もなき者の詩」の良い点・悪い点を挙げてきましたが、結論としてこのゲームは「サブゲームとして気楽に楽しみたい人」には非常におすすめです。
【おすすめできる人】
- 昔ながらのドット絵や、桜庭統氏の音楽が好きな人
- 忙しくてゲームに多くの時間を割けない人
- 面倒なレベル上げは嫌いだが、俺TUEEE感は味わいたい人
【おすすめできない人】
- 重厚なストーリーや、複雑な戦略バトルを求めている人
- 自分でキャラクターを操作してフィールドを冒険したい人
- 放置ゲームのシステム自体が苦手な人
ゲームシステム自体はシンプルですが、その分、育成の快適さやリソース管理の楽しさに特化しています。「とりあえずインストールしてみて、合わなければやめる」くらいの軽い気持ちで始めても、損はしないクオリティです。美しい音楽とドット絵に癒やされながら、まったりと冒険を始めてみてはいかがでしょうか。
インフレ時代のゆるゆる生活 