国民的RPGであるドラゴンクエストが現実世界とリンクした位置情報ゲーム、ドラクエウォーク。リリースから数年が経過した今でも根強い人気を誇りますが、これから始めても本当に楽しめるのか、それとも単調でつまらないのか気になっている方も多いはずです。実際にプレイしているユーザーの声を分析してみると、歩くことが楽しくなったという絶賛の声がある一方で、ガチャの厳しさや育成の大変さに不満を持つ意見も見受けられます。この記事では、ストアの評価や実際のプレイ感を元に、本作の魅力とイマイチな点を正直にまとめてみました。
ドラクエウォークはどんなゲーム?
このゲームの最大の特徴は、現実の地図データとリンクしたフィールドを、プレイヤー自身の足で歩いて冒険するという点にあります。
基本的な仕組みは非常にシンプルで、画面上のキャラクターが自分自身の移動と連動してマップを歩き回ります。近くに出現したモンスターをタップして戦闘を行ったり、壺を割って回復アイテムを入手したりと、ドラクエの世界観に浸りながら運動ができるのがポイントです。また、目的地を自分で設定できるシステムがあり、通勤や通学、ちょっとした散歩コースを冒険の舞台に変えることが可能です。
- GPS機能を活用し、現実の移動がゲーム内の移動になる
- 目的地を自由に設定し、ストーリーを進めるクエスト形式
- 倒したモンスターの心を装備して強くなる育成要素
単に歩くだけでなく、自宅を設置して家具を配置したり、全国各地のお土産を集めたりといったコレクション要素も充実しています。健康管理アプリとしての側面と、本格的なコマンドバトルRPGの側面が見事に融合しており、ライト層からコアなゲーマーまで幅広く遊べる設計になっているといえるでしょう。
ドラクエウォークはここが面白い!
多くのユーザーが高く評価しているのは、何と言っても歩くこと自体に明確な目的と楽しさが生まれるという点です。
今まで面倒だと感じていた移動時間が、レベル上げやレアアイテム探しのチャンスに変わるため、生活習慣が劇的に改善されたという声が少なくありません。特に評価されているのが、こころと呼ばれる装備品の収集システムです。モンスターを倒すと稀にドロップするこころにはステータス補正があり、Sランクを目指して合成や収集を行う過程には、かつてのドラクエシリーズ同様の強い中毒性があります。
- WALKモードを使えば、スマホを操作せずに自動で戦闘や回復が可能
- 歩いた歩数や消費カロリーが記録されるため、ダイエットのモチベーションになる
- ご当地クエストなどがあり、旅行や出張の楽しみが増える
また、スマホを見続けなくても遊べる配慮がなされているのも大きなメリットです。WALKモードをオンにしてポケットに入れておけば、勝手にモンスターと戦って経験値を稼いでくれます。安全性に配慮しつつ、気づいたらレベルが上がっているという手軽さが、長く続けられる秘訣となっているようです。
ドラクエウォークはここがダメ・つまらないかも
一方で、長くプレイしているユーザーからは、ガチャ(ふくびき)の確率やゲームバランスに対する厳しい意見も聞かれます。
特に不満が集まりやすいのが、最新武器を手に入れないと高難易度コンテンツの攻略が難しいという点です。ピックアップ装備の排出率は決して高いとは言えず、無課金で全てを揃えるのは至難の業でしょう。運悪く武器が引けない時期が続くと、攻略に行き詰まりを感じてつまらないと思ってしまうかもしれません。
- 強力な武器がないと、周回効率やボス攻略に大きな差が出る
- 地方と都市部で、モンスターの出現数や回復スポットの数に格差がある
- 天候に左右されやすく、雨や猛暑の日はプレイ自体が困難になる
さらに、位置情報ゲーム特有の問題として地域格差も挙げられます。都心部では回復スポットやメガモンスターが溢れていますが、田舎道ではスポットがまばらで、アイテム枯渇に悩まされることもあります。また、基本は歩くことが前提のゲームデザインなので、外に出られない事情がある場合や、悪天候が続くと進行が停滞してしまうのもデメリットの一つといえます。
まとめ
ドラクエウォークは、日常の移動を冒険に変える素晴らしいツールである一方、本格的な攻略を目指すとガチャ運や根気が必要になるゲームです。
結論として、健康維持や軽い運動のついでに楽しみたいというカジュアルなスタンスであれば、これ以上ないほど面白いアプリと言えます。無課金でもストーリーを楽しむ分には十分ですし、何より自分の足で稼いだ経験値には格別な達成感があるからです。一方で、常に最強環境を維持したい、すべてのコンテンツを最速でクリアしたいという完璧主義の方は、ガチャの渋さにストレスを感じる可能性があるかもしれません。
- 健康志向の人や、ドラクエの世界観が好きな人には非常におすすめ
- 自動機能が充実しており、忙しい人でも「ながらプレイ」ができる
- ガチャに過度な期待をせず、自分のペースで歩ける人に向いている
これから始める方は、まずは無理のない範囲でWALKモードを活用し、散歩のお供として楽しんでみてはいかがでしょうか。気づけば歩くことが毎日の楽しみになっているはずです。
インフレ時代のゆるゆる生活 
