近年、ポーカーとローグライクを融合させたジャンルが大きな注目を集めていますが、その流れを汲むスマートフォン向け新作ゲーム「ダイス・オブ・カルマ(Dice of Karma)」をご存知でしょうか。「運ゲーなのか、実力ゲーなのか」とSNSやレビューサイトでも議論が交わされている本作。シンプルなサイコロ遊びに見えて、実は奥深い戦略が必要とされるこのゲームは、中毒性が高いと評価される一方で、人を選ぶ側面もあるようです。今回は、実際にプレイしたユーザーの評価や感想を元に、ダイスオブカルマが本当に面白いのか、それともつまらないのか、その実態を徹底的にまとめました。
ダイスオブカルマはどんなゲーム?
一言で表現するならば、このゲームは「サイコロを使ったポーカー風のデッキ構築型ローグライクゲーム」です。
プレイヤーの目的は、全25ステージを生き残ること。各ステージではサイコロを振り、ポーカーの役(ツーペアやフルハウスなど)のような「役」を作ることでスコアを稼ぎ、指定された目標数値をクリアしていきます。単にサイコロを振るだけでなく、「スカルカード」と呼ばれる特殊能力を持ったカードを集めてデッキを強化していくのが最大の特徴です。
- サイコロを振り直したり、出目を操作したりして高得点の役を狙う
- 「スカルカード」を入手し、スコア倍率を上げたり特殊効果を発動させる
- 一度ゲームオーバーになると最初からやり直しになるローグライク形式
運要素が強いように見えますが、どのカードを選び、どのタイミングでサイコロを振り直すかという「決断」が何よりも重要になります。日本語翻訳も非常に自然で、海外製ゲームにありがちな違和感なく遊べる点も、日本のプレイヤーから支持されている理由の一つと言えるでしょう。
ダイスオブカルマはここが面白い!
本作の最大の魅力は、カードの組み合わせ(シナジー)がハマった瞬間の爆発的なスコア上昇にあります。
最初は目標スコアをクリアするのもやっとですが、相性の良いスカルカードが揃い始めると、得点が桁違いに跳ね上がります。この「強くなっている実感」と「計算通りに事が運んだ時の快感」は、他のゲームでは味わえない脳汁が出る瞬間です。
- ルールがポーカーやヤッツィーに近いため、直感的に理解しやすい
- カードの効果発動順序などを考える、パズル的な思考が楽しい
- 収集要素である「課題」コンプリートなど、やり込み要素が豊富
また、戦略性が高いにも関わらず、基本ルールがシンプルである点も高く評価されています。「特定の出目でスコア+100」や「役の倍率を2倍にする」といった分かりやすい効果が多く、複雑な計算式を覚えなくても感覚的に遊ぶことができます。運と戦略のバランスが絶妙で、「あと1回だけ」と繰り返しプレイしてしまう中毒性(カルマ)を持っているのが、多くのユーザーが面白いと感じるポイントです。
ダイスオブカルマはここがダメ・つまらないかも
一方で、プレイのテンポや難易度に関しては、一部のユーザーから不満の声も上がっています。
特に指摘されているのが、1プレイにかかる時間の長さです。全25ステージをクリアしようとすると、サイコロを振る演出やスコア計算の時間を合わせて20分〜30分程度かかることがあります。サクサク進むカジュアルゲームを求めている人にとっては、この拘束時間は少々重荷に感じるかもしれません。
- サイコロを振る速度や計算演出がややゆっくりで、テンポが悪く感じる
- 序盤の難易度が高く、コツを掴む前にゲームオーバーになりやすい
- どんなに戦略を練っても、最後はサイコロの出目(運)に左右される
また、ローグライク特有の「理不尽な死」も好みが分かれる点です。完璧なデッキを組んでいても、肝心な場面で悪い出目が続けばあっさり敗北します。これを「試練」として楽しめる人はハマりますが、努力が運で無駄になることを「つまらない」と感じる人には、ストレスの溜まる仕様と言わざるを得ません。初期段階ではステージ10に到達するのも難しいため、そこで諦めてしまうプレイヤーも少なくないようです。
まとめ
ダイスオブカルマは、サイコロの運を戦略でねじ伏せる快感がたまらない、非常に完成度の高いローグライクゲームです。
結論として、じっくりと思考を巡らせるカードゲームや、ローグライクジャンルが好きな方には間違いなくおすすめできる作品です。日本語ローカライズも優秀で、カード同士のシナジーを考える楽しさは、時間を忘れて没頭してしまうほどの魅力があります。
- 頭を使って高得点を叩き出すことに喜びを感じる人に向いている
- 1プレイにしっかり時間がかかるため、暇つぶし以上の没入感がある
- 運要素を楽しめる心の余裕があるプレイヤーにおすすめ
逆に、数分で終わる手軽なゲームを求めている方や、運に左右されるのが許せない方には不向きかもしれません。とはいえ、基本プレイ無料でこの奥深さを体験できるのは貴重です。もし少しでも気になったのなら、まずは一度ダウンロードして、最初の数ステージでサイコロを振る楽しさを味わってみてはいかがでしょうか。
インフレ時代のゆるゆる生活 
