世界中で熱狂的なファンを持つストラテジーゲームの金字塔、クラッシュオブクラン。通称クラクラとして親しまれ、リリースから10年以上が経過した現在でも多くのプレイヤーが村づくりや対戦に明け暮れています。しかし、長く続いているゲームだからこそ、今から始めても楽しめるのか、あるいは久しぶりに復帰してもついていけるのか不安に思う方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、現役で遊び続けているユーザーや最近復帰したプレイヤーのリアルな感想を徹底調査しました。本作の変わらない面白さから、少し気になる不満点までを包み隠さずご紹介します。
クラッシュオブクランはどんなゲーム?
結論から言えば、このゲームは自分だけの村を育て上げ、他プレイヤーの村を攻撃して資源を奪い合う、タワーディフェンスと戦略シミュレーションが融合したゲームです。10年以上続く長寿タイトルですが、基本的な遊び方はリリース当初から大きく変わっていません。
最大の特徴は、リアルな時間経過と共に村が成長していく点にあります。施設の建設やアップグレードには、レベルが上がるにつれて数日から数週間という長い時間が必要になります。この待ち時間をどう過ごすか、あるいは課金アイテムで短縮するかといったリソース管理もゲームプレイの重要な要素です。
主なゲームの特徴は以下の通りです。
- 自分の村に防衛施設や資源施設を配置し、敵の攻撃から守る箱庭要素
- 育成したユニットを配置して相手の村を攻め落とすパズル的な戦略要素
- クランと呼ばれるチームに参加し、チャットや協力戦を楽しむコミュニティ要素
- 定期的なアップデートで新ユニットや新モードが追加され続けている
実際に5年ぶりに復帰したユーザーからは、根本的なシステムが変わっていないため安心したという声や、2日ほどですぐに勘を取り戻せたという感想が寄せられています。一方で、以前とは雰囲気が変わりファンタジー色が薄れたと感じる人や、新要素の説明不足に戸惑う人もいるようです。じっくりと腰を据えて遊ぶゲームデザインと言えるでしょう。
クラッシュオブクランはここが面白い!
長年にわたり愛され続ける理由は、やはり無課金や微課金でも十分に楽しめるバランスの良さと、自分なりのペースで遊べる点にあります。10年以上プレイしているユーザーの中には、ほぼ無課金で遊び続けている人も少なくありません。
特に評価されているのは、日々の積み重ねが確実に成果につながる達成感です。施設の建設には時間がかかりますが、その間に村に生えた草木を取り除いて課金通貨(エメラルド)を集めたり、資源狩りでプレイヤースキルを磨いたりと、やることは尽きません。急いで結果を求めず、まったりと成長を楽しむことができます。
プレイヤーが感じる具体的な面白さは以下の点が挙げられます。
- 攻める相手や配置を自分で選び、戦略がハマった時の爽快感が格別
- クランに参加することで仲間とのチャットや協力プレイが楽しめる
- 昼村(メイン拠点)のバランス調整が進み、自由なプレイスタイルで遊べる
- タワーディフェンスゲームとして完成度が高く、時間を忘れて没頭できる
また、対人戦がメインではありますが、自分の村の配置を工夫して防衛に成功した時の喜びもひとしおです。他のプレイヤーと競い合いながらも、あくまで自分のペースで村を育てられる点が、多くのユーザーを惹きつけて離さない理由と言えるでしょう。
クラッシュオブクランはここがダメ・つまらないかも
一方で、長く運営されているゲームならではの弊害や、システムの不具合に対する厳しい意見も見逃せません。特に近年では、バグの多さや一部のゲームモードにおけるバランス調整不足に不満を持つユーザーも増えています。
具体的には、クランゲームというイベントで条件を達成しても正しく判定されない、ゲームが頻繁に落ちるといった技術的な問題が報告されています。また、ユニットの人工知能(AI)の挙動がおかしく、意図しない壁を攻撃したり、トラップが正常に作動しなかったりすることにストレスを感じる人もいるようです。
ネガティブな感想として、以下のような点が指摘されています。
- 夜村(サブ拠点)のバランスが悪く、課金勢や古参プレイヤーに一方的に負けることがある
- 過去の最高トロフィー到達記録がアップデートで表示されなくなり、モチベーションが下がった
- 復帰しようとしても過去のデータを削除できず、最初からやり直すことが難しい仕様
- 新要素の説明が不十分で、何をすれば良いのか直感的にわかりにくい場合がある
さらに、アップデートによってゲームの雰囲気が変わり、かつてのファンタジー感が損なわれたと感じて引退する人もいます。マッチングの格差や日々の課題(クエスト)の難易度に対する不満もあり、運営にはユーザーの声に耳を傾けた改善が求められています。
まとめ
ここまでクラッシュオブクランの評判を見てきましたが、総じて戦略的な思考を楽しむことができ、長い時間をかけてコツコツと成長させるのが好きな人には非常に適したゲームと言えます。10年プレイヤーが存在することが、その面白さを証明しています。
このゲームを特におすすめできるのは次のような方です。
- 時間をかけて自分の拠点を育て上げる箱庭ゲームが好きな人
- 一瞬の判断や配置の妙で勝敗が決まる戦略性を楽しみたい人
- 無課金でも焦らずマイペースに遊び続けたい人
- クランでのコミュニケーションを通じて仲間と盛り上がりたい人
逆に、短期間で俺つえーをしたい方や、バグや仕様の不備に敏感な方にはストレスが溜まるかもしれません。とはいえ、基本プレイは無料ですので、まずは一度インストールして、自分だけの村づくりを体験してみてはいかがでしょうか。自分に合ったクランが見つかれば、きっと長く楽しめる相棒のようなアプリになるはずです。
インフレ時代のゆるゆる生活